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「人をあるく 北条氏五代と小田原城」山口博 [本]

「人をあるく 北条氏五代と小田原城」

著者:山口博
発行:吉川弘文館

山口博(やまぐちひろし)氏の作品。
1959年 神奈川県秦野市に生まれる。
1985年 中央大学大学院文学研究科国史学専攻前期課程修了。
1988~2007年 小田原市史編纂及び同関連事業に従事。
現在 小田原市学芸員(都市部管理監)。
[主要著書]
『北条氏康と東国の戦国世界』(小田原ライブラリー13、夢工房、2004年)
『戦国大名北条氏文書の研究』(戦国史研究叢書4、岩田書院、2007年)

北条氏五代とは、初代、北条早雲。二代、北条氏綱。三代、北条氏康。四代、北条氏政。五代、北条氏直。
後北条氏は、戦も強く、統一的な検地や税制の整備など民政にも優れていたようである。
また、家督継承や権力争いから生ずる、主だった父子・兄弟間の対立や抗争が見られず、小田原城の当主を支え続けたことも当時にしては珍しいことのようだ。

本書は、戦国時代の関東の覇者である北条氏とその本拠地であつた小田原城について述べられた書き物である。
初代、北条早雲(伊勢宗瑞)の生涯、河東一乱、河越合戦、上杉謙信・武田信玄との抗争、織田・豊臣政権との交渉、領域支配の拠点となった支城群、小田原合戦の北条方の戦闘準備、小田原城と小田原宿など、北条氏五代に関わることが簡潔に書かれている。
コラム「鶴岡八幡宮の造営」、「幻庵宗哲の生涯」、「悪貨対策」、「障子堀の遺構」なども興味深い。


北条氏五代と小田原城 (人をあるく)

北条氏五代と小田原城 (人をあるく)

  • 作者: 山口 博
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2018/07/30
  • メディア: 単行本



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