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仕事や私事が重なり、しばらくの間、不定期の更新とさせて頂きます。
何卒宜しく御願い申し上げます。

「ふくろうの本 図説 ビール」キリンビール株式会社 [本]

「ふくろうの本 図説 ビール」

著者:キリンビール株式会社
発行:河出書房新社

キリンビール株式会社の作品
「キリン一番搾り生ビール」をはじめ「キリンラガービール」、「キリン氷結[レジスタードトレードマーク]」などの酒類を製造・販売。
2017年に創立110年を迎えた。
全国9か所の工場では工場見学やセミナーを展開し、ビールについて知るだけでなく体験できる場を提供している。

本書によると、森鴎外の『独逸日記』の記述に「麦酒を喫す」と何回も現れるという。
研究のためドイツへ渡った森鴎外がまず驚いたのは、ドイツ人の飲むビールの量であったようだ。
ビールに関心を示す鴎外は留学中に「ビールの利尿作用について」というドイツ語の論文を書いたようである。

本書は、ビアスタイル、「ビール」に関する工程、歴史、日本人との関わり、文化を写真やイラスト、グラフなどを使用して解説された書き物である。
ビールの作られる工程である「製麦」「仕込」「発酵」「貯蔵(熟成)」「ろ過」「パッケージング」の各過程の解説は、イラストなどを使い簡潔に書かれており、丁寧に作られる過程を楽しむことができる。
ラベルコレクション、広告ポスター、栓抜き、グラスといったノベルティコレクションなど、当時の広告の美しさや息吹が感じられる。
西周、大久保利通、正岡子規などビールを愛した近代日本人の紹介や、キリンの工場見学、ビール史略年表、おいしいビールの注ぎ方など興味深い。


俳句を置かせて頂く。

ビヤガーデン最も暗き席を占む 山口誓子



図説 ビール (ふくろうの本)

図説 ビール (ふくろうの本)

  • 作者: キリンビール
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/11/27
  • メディア: 単行本



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「神さまの声をきく おみくじのヒミツ」平野多恵 [本]

「神さまの声をきく おみくじのヒミツ」

著者:平野多恵
発行:河出書房新社

平野多恵氏の作品。
1973年富山県生まれ。
お茶の水大学文教育学部卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。
十文字学園女子大学短期大学部准教授を経て、成蹊大学文学部教授。
日本中世文学、おみくじや和歌占いの文化史、アクティブラーニングによる古典教育の実践を中心に研究。
著書『明恵 和歌と仏教の相克』(笠間書院、2011)で日本古典文学学術賞。
著書に『歌占カード 猫づくし』(夜間飛行、2016)、共著書に『大学生のための文学レッスン 古典編』(三省堂、2009)、『明恵上人夢記訳注』(勉誠出版、2015)など。

神社や寺に参拝して引く「おみくじ」は神仏のお告げであり、漢詩でお告げを示すもの、和歌でお告げを示すものなどがあるという。
漢詩でお告げを示すおみくじには「元三大師御籤(観音籤)(がんざんだいしみくじ(かんのんせん))」「法華経御鬮霊感籤(ほけきょうみくじれいかんせん)」などがあり、江戸時代までは寺や神社で広く用いられ、明治時代以降は寺を中心に用いられているそうだ。
和歌でお告げを示すおみくじには「神大正語籤」「神籤五十占」などがあり、主に神社で用いられているという。
おみくじに書かれている和歌は、その神社に関わりのある和歌や勅撰和歌集などに載っている古く有名な歌、おみくじ専用に作られた和歌だそうである。

本書は、日本のおみくじについて、その引き方や読み方、神仏のお告げの読み解き方などがわかりやすく解説された書き物である。
実際のおみくじの写真や、おみくじに書かれた和歌が多数掲載されており、おみくじの和歌を自分の人生に活用できるようにするために著者が考案した解釈方法が説明されている。
コラム「あたらしい和歌みくじをつくる―「天祖神社歌占」」、「生きているおみくじ」も楽しく読める内容となっているかと思う。


神さまの声をきく おみくじのヒミツ

神さまの声をきく おみくじのヒミツ

  • 作者: 平野多恵
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 単行本



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「森永ミルクキャラメルレシピ100」森永製菓株式会社 [本]

「森永ミルクキャラメルレシピ100」

著者:森永製菓株式会社
発行:徳間書店


本書によると、日本で初めてキャラメルを生み出したのは、森永製菓の創始者、森永太一郎氏という。
1899(明治32)年に製造販売を初め、当初は、横浜居留外国人や海外渡航経験者の注文に応じて作られていたようだ。
その後、品質保証や、携帯性など改良を重ね、国民的菓子として世間に認められる商品となったようだ。

本書は、「森永ミルクキャラメル」を使用したレシピ集である。
ドリンクやデザートをはじめ、洋食・和食・アジアン料理など様々なレシピが紹介されている。
キャラメルの味を強く表現する料理や、隠し味としてひと働きしてもらう料理など、シンプルなレシピの中に思いがけない工夫が隠されているようだ。
「かぼちゃのキャラメルミルクサラダ」、「アボカドとえびのクリーミーグラタン」、「ハンガリー風シチュー」、「キャベツとツナの味噌バターパスタ」、「鶏味噌そぼろ丼」、「キャラメル棒々鶏」、「ベトナム風豚の角煮」、「塩キャラメル焼きそば」、「アーモンドのキャラメリゼ」、「焼きりんご」、「おやつ春巻き」など、取り合わせ豊かな100のレシピが紹介されている。

コラム「森永ミルクキャラメルができるまで」「年表で見る森永ミルクキャラメルの歩み」なども興味深い。


森永ミルクキャラメルレシピ100

森永ミルクキャラメルレシピ100

  • 作者: 森永製菓株式会社
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「図解 戦国の城がいちばんよくわかる本」西股総生 [本]

「図解 戦国の城がいちばんよくわかる本」

著者:西股総生
発行:KK ベストセラーズ

西股総生(にしまた・ふさお)氏の作品。

1961年、北海道生まれ。
学習院大学文学部史学科卒業。同大学院史学科専攻・博士課程前期課程卒業。
目黒区教育委員会嘱託、三鷹市遺跡調査委員会、㈱武蔵文化財研究所を経て現在フリー・ライター。
城館史料学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員。
著書に『戦国の軍隊』『「城取り」 の軍事学』『土の城指南』(以上、学研パブリッシング)、共著に『今日から歩ける! 超入門 山城へGO!』(学研バブリッシング)、『神奈川県中世城郭図鑑』(戎光祥出版)、他城郭・戦国関係の雑誌記事・論考、調査報告書など多数執筆。
2016年大河ドラマ『真田丸』では戦国軍事考証を務める。

「城」とは、敵を防ぐために土を盛ってつくった施設を指すという。
戦国時代のほとんどの城には天守や高く積んだ石垣はなく、土を掘ったり、盛ったりして作った「土の城」だそうである。
日本全国の城の総数はおおよそ4~5万ぐらいと言われているというが、そのうち「高い石垣の上に天守がそびえる」城は数千程度で、ほとんどが土の城なのだという。

本書は、戦国時代の城について説明された書き物である。
戦国の城とはどのようなものであったのか、その仕組みや築城のポイント、城攻めや城そのものを使用した戦い方、城の歩き方や楽しみ方などを、詳細な記述と豊富なイラストで紹介されている。
また、城全体の平面図をあらわす「縄張り図」の読み方や、「縄張り図」を使った城の歩き方なども丁寧に説明されている。


図解 戦国の城がいちばんよくわかる本

図解 戦国の城がいちばんよくわかる本

  • 作者: 西股 総生
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2016/02/20
  • メディア: 単行本


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