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「ハンドブック 幕末日本の城」小沢健志/三浦正幸/來本雅之 [本]

「ハンドブック 幕末日本の城」

監修:小沢健志/三浦正幸
編著:來本雅之
発行:山川出版社

小沢健志(おざわ たけし)氏
大正14年(1925)生まれ。
東京国立文化財研究所技官、九州産業大学大学院教授などを経て現在、日本写真協会名誉顧問、日本写真芸術学会名誉会長。
東京都歴史文化財団理事1990年に日本写真協会賞功労賞を受賞。

三浦正幸(みうら まさゆき)氏
昭和29年(1954)名古屋市の生まれ。
東京大学工学部建築学科卒業、工学博士・一級建築士、広島大学大学院文学研究科教授。
専門は日本建築史および文化財学。
天守や城郭建築の復元的研究、社寺建築の調査研究などを行う。

來本雅之(くるもと まさゆき)氏
昭和40年(1965)彦根市の生まれ。
広島大学大学院工学研究科博士課程後期単位取得退学。
中世仏堂及び城下町形成について研究。
公益財団法人文化財建造物保存技術協会勤務。

本書の監修者である三浦正幸氏によると、元治元年(1864)、尾張徳川家当主の慶勝が長州征伐に出陣した際に撮影した広島城や大坂城あたりが、城を撮影した写真のなかで最古だろう、とのことである。
大坂城本丸は慶応4年(1868)に徳川慶喜が江戸へ逃げ帰った後に全焼したため、慶勝が撮影した大坂城郭の写真や、同時期に幕府が撮影した大坂城内の写真は、日本の城郭史上もっとも壮観であった大坂城の姿を実感できる貴重なものとなったようだ。

本書は、幕末にあった日本全国の城を写真で紹介する書き物である。
弘前城、久保田城、二本松城、宇都宮城、川越城、甲府城、村上城、高岡城、小諸城、大垣城、横須賀城、桑名城、佐和山城、福知山城、洲本城、松江城、萩城、丸亀城、宇和島城、唐津城、府内城など、134城について720点の写真が掲載されている。
それぞれの城には、築城年、慶応3年の城主・石高、存廃城、所在地と簡潔な説明が添えられている。
巻末の「城の基本用語集」では、城の歴史、縄張、普請、作事について、写真や図解で詳しく解説されており、興味深い。


ハンドブック 幕末日本の城

ハンドブック 幕末日本の城

  • 作者: 小沢 健志
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2018/12/01
  • メディア: 単行本


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