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「図解 巣箱のつくり方かけ方」飯田知彦 [本]

「図解 巣箱のつくり方かけ方」

著者:飯田知彦
発行:創森社

飯田知彦(いいだともひこ)氏の作品。
鳥類学者で鳥類・生態系研究者。
環境省委嘱希少野生動植物種保存推進員。農学博士。
1967年生まれ。広島県出身。九州大学大学院修了。
幼少の頃から鳥類や昆虫類、植物などの研究に励み、高校時代に日本学生科学賞を受賞。
専門は鳥類生態と生物多様性保護のための保全生物学。研究では、つねに人間にもっとも身近な動物である鳥類を自然界・生態系を代表する生物としてとらえ、人間と鳥類(生態系)の共存を考えている。
環境省、地方自治体、企業などで、クマタカや希少鳥類、希少生物などの保護検討委員やアドバイザーなどを多数務める。
巣箱づくり、巣箱かけ指導、提唱の第一人者。
平成27年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰受賞。日本鳥学会鳥類保護委員。
著書に『巣箱づくりから自然保護へ』(創森社)がある。

巣箱とは、鳥たちの繁殖を手助けし、保護するするために人の手でつくった人工の箱を指すという。
世界で最初に巣箱を作ったのはドイツのベルレプシュ男爵で、鳥好きであった男爵は、自身の観察と経験から、現在につながる形の巣箱を考案したそうである。
1905年、男爵の住むドイツのゼーバッハの数km四方ではハマキムシ(ハマキガの幼虫)が大発生し、大きな被害があったが、ベルレプシュ男爵は家の領地や林地に3000個の巣箱をかけており、巣箱で繁殖していた鳥たちがハマキムシを捕食したため、領地ではほとんど被害がなかったそうだ。

本書は、小鳥用巣箱のつくり方・かけ方、シジュウカラからムクドリ、ブッポウソウ、アオバズクなどまで多くの種類の鳥が利用可能な万能巣箱や、フクロウ用の大型巣箱のつくり方・かけ方などについて記載された書き物である。
巣箱をつくる/かける前に必要な準備・材料や道具、つくり方・かけ方のポイントなどが、写真と図解を多用してわかりやすく説明されている。
巣箱をかけることでブッポウソウやシマフクロウの繁殖を助けた保護例や、巣箱を利用する鳥に昆虫や雑草の種などを捕食してもらい農業に役立てる例など、実践的な内容も掲載されており、興味深い。


俳句を置かせて頂く。

兄弟に巣箱の穴のまろさかな 小笠原和男


図解 巣箱のつくり方かけ方

図解 巣箱のつくり方かけ方

  • 作者: 飯田 知彦
  • 出版社/メーカー: 創森社
  • 発売日: 2019/04/09
  • メディア: 単行本

角川俳句大歳時記「春」

角川俳句大歳時記「春」

  • 編集: 角川学芸出版
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/12/30
  • メディア: 単行本




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