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「神さまの声をきく おみくじのヒミツ」平野多恵 [本]

「神さまの声をきく おみくじのヒミツ」

著者:平野多恵
発行:河出書房新社

平野多恵氏の作品。
1973年富山県生まれ。
お茶の水大学文教育学部卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。
十文字学園女子大学短期大学部准教授を経て、成蹊大学文学部教授。
日本中世文学、おみくじや和歌占いの文化史、アクティブラーニングによる古典教育の実践を中心に研究。
著書『明恵 和歌と仏教の相克』(笠間書院、2011)で日本古典文学学術賞。
著書に『歌占カード 猫づくし』(夜間飛行、2016)、共著書に『大学生のための文学レッスン 古典編』(三省堂、2009)、『明恵上人夢記訳注』(勉誠出版、2015)など。

神社や寺に参拝して引く「おみくじ」は神仏のお告げであり、漢詩でお告げを示すもの、和歌でお告げを示すものなどがあるという。
漢詩でお告げを示すおみくじには「元三大師御籤(観音籤)(がんざんだいしみくじ(かんのんせん))」「法華経御鬮霊感籤(ほけきょうみくじれいかんせん)」などがあり、江戸時代までは寺や神社で広く用いられ、明治時代以降は寺を中心に用いられているそうだ。
和歌でお告げを示すおみくじには「神大正語籤」「神籤五十占」などがあり、主に神社で用いられているという。
おみくじに書かれている和歌は、その神社に関わりのある和歌や勅撰和歌集などに載っている古く有名な歌、おみくじ専用に作られた和歌だそうである。

本書は、日本のおみくじについて、その引き方や読み方、神仏のお告げの読み解き方などがわかりやすく解説された書き物である。
実際のおみくじの写真や、おみくじに書かれた和歌が多数掲載されており、おみくじの和歌を自分の人生に活用できるようにするために著者が考案した解釈方法が説明されている。
コラム「あたらしい和歌みくじをつくる―「天祖神社歌占」」、「生きているおみくじ」も楽しく読める内容となっているかと思う。


神さまの声をきく おみくじのヒミツ

神さまの声をきく おみくじのヒミツ

  • 作者: 平野多恵
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 単行本



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