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仕事や私事が重なり、しばらくの間、不定期の更新とさせて頂きます。
何卒宜しく御願い申し上げます。

「私の「貧乏物語」――これからの希望をみつけるために」岩波書店編集部 [本]

「私の「貧乏物語」――これからの希望をみつけるために」

編者:岩波書店編集部
発行:岩波書店

「貧乏」や「貧困」などの言葉で示される窮乏の状態は人により様々であろう。
財布の中の金額や、仕事の雇用状態、住まいにトイレ・風呂があるかないか、食べる物の内容など、「貧乏」によると思われる生活の窮状は、暮らしの中の様々な問題として感じられるようである。
本書は、文化人や作家、経営者などが経験したことやアドバイスをまとめることで、体制や学者などには目の届かない「貧困」や「孤立」といった日本が抱える問題の解決策を探ろうとしているようである。
浅井慎平、井手英策、井上達夫、内澤旬子、蛭子能収、沖藤典子、金原瑞人、亀井静香、栗原康、小出裕章、古賀誠、小坂井敏晶、小関智弘、最首悟、斎藤貴男、佐伯一麦、佐伯泰英、佐高信、高田明、武田砂鉄、出久根達郎、鳥居、永田和宏、橋本治、福山哲郎、プレイディみかこ、星野博美、益川敏英、松元ヒロ、水島宏明、森達也、安田菜津紀、安彦良和、湯浅誠、吉田類、吉原毅の36人の感じる「貧乏物語」が綴られている。
貧乏の解決方法や本題からそれたようなエッセイもあるが、人の持つ貧乏物語は共感も多く、晴れ晴れとしているものもある。
佐高信の「慶応で格差を実感」、出久根達郎の「ものは考えよう」、吉田類「魂のサバイバル」は興味深い。


俳句を置かせて頂く。

貧乏に匂ひありけり立葵 小沢實



私の「貧乏物語」――これからの希望をみつけるために

私の「貧乏物語」――これからの希望をみつけるために

  • 編者: 岩波書店編集部
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「成山堂海のレシピシリーズ ① 東大教授が考えたおいしい!海藻レシピ73」小柳津広志/髙木義夫 [本]

「成山堂海のレシピシリーズ ① 東大教授が考えたおいしい!海藻レシピ73」

著者:小柳津広志/髙木義夫
発行:成山堂書店

小柳津広志(おやいづひろし)氏
東京大学生物生産工学研究センター植物機能工学研究室教授。
1977年、東京大学農学部農芸化学科卒業、富山大学教養部助教授、東京大学大学院農学国際専攻教授等を経て、
2003年より東京大学生物生産工学研究センター教授。
研究分野は「微生物分類学」、「微生物生態学」、「応用微生物学」で、現在は「藻類からのバイオ燃料生産技術」を研究している 。
趣味として「栄養学」、「食品化学」の知識と自己流で身につけた調理技術を駆使して「アンチエージング料理の研究」も行っている。

年を経るにつれ、健康増進や体調管理のために「海藻」は摂取した方がいいとよく言われる。
酢の物や味噌汁のわかめ、心太など、気づいたときには食べるようにはしているが、なかなか食べる機会に恵まれない食材のひとつである。

本書は「海藻」を使った料理レシピが掲載された書き物である。
おかず・サラダ・汁物・ご飯・麺・パスタ・パン・おやつの七つのカテゴリーに分類された、様々なレシピが紹介されている。
「鯛のサラダ昆布巻きお造り」「エビと白子のあおさあえ天ぷら」「わかめ入りメンチカツ」「ひじき入りコールスロー」「めかぶ、モロヘイヤ冷たい豆乳スープ」「もずく雑炊」「わかめ入りソース焼きそば」「めかぶ入りフルーツゼリー」など、取り合わせ豊かな73のレシピが掲載されている。
もう一人の著者である海藻問屋「高木屋」の高木義夫社長による、海藻問屋の現場を解説された「海藻ものがたり」も興味深い。


東大教授が考えたおいしい!海藻レシピ73 (成山堂海のレシピシリーズ 1)

東大教授が考えたおいしい!海藻レシピ73 (成山堂海のレシピシリーズ 1)

  • 作者: 小柳津 広志・髙木 義夫
  • 出版社/メーカー: 成山堂書店
  • 発売日: 2014/06/28
  • メディア: 単行本



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「フローチャートこども漢方薬 びっくり・おいしい飲ませ方」坂﨑弘美/新見正則 [本]

「フローチャートこども漢方薬 びっくり・おいしい飲ませ方」

著者:坂﨑弘美、新見正則
発行:新興医学出版社

本書によると、現在保険適用されている漢方薬の生薬は241種類あり、保険適用外の生薬も多数存在するため、それらを足し合わせていくと無限の処方が生じるという。
しかし漢方エキス剤となると保険適用されているものは148種類のみで、基本的に一剤を処方するものだそうだ。
148種類のエキス剤から患者の病名や症状に効果がある漢方薬を頻度順に並べたものが前書「フローチャート漢方薬治療」であり、そのこども特別編が本書だという。

冒頭から「漢方パンケーキ」「漢方ハンバーグ」など、漢方薬を材料としたレシピ集が掲載されており驚くばかりだが、小児科医である坂﨑氏が「苦くて飲みにくい漢方薬をこども達に何とかして飲んでもらいたい」との思いから、服薬指導を工夫、研究し、漢方レシピを作成されたようである。
風邪の急性期、インフルエンザ、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、夜泣き、発達障害、成長痛など、症状別にどのような漢方エキス剤を処方すればよいかをフローチャート形式で紹介されている。
全体を通して、できるだけ漢方用語を使わず平易な言葉で説明されており、大人にも参考になる内容となっているかと思う。


フローチャートこども漢方薬-びっくり・おいしい飲ませ方-

フローチャートこども漢方薬-びっくり・おいしい飲ませ方-

  • 作者: 坂﨑弘美・新見正則
  • 出版社/メーカー: 新興医学出版社
  • 発売日: 2017/02/16
  • メディア: 単行本



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「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」今井 晶子/奥川 純一/西村 依莉 [本]

「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」

著者:今井 晶子/奥川 純一/西村 依莉
発行:グラフィック社

キャバレーは、生演奏とショータイム、ダンスフロアのある広い店舗を指すそうだ。
現在は、ダンスを踊る客の減少に伴い、ダンスフロアが縮小されて客席になったり、生演奏がバンドからカラオケに切り替えられたりと、生き残るための「テコ入れ」が行われているという。
一方、ダンスホールはダンスを踊ることが主となる場所だが、かつてはキャバレーとの線引きが曖昧で、ボールルーム(社交)ダンスを介した男女の出会いの場であったという。

本書は、日本各地に残っているキャバレーやダンスホールなど、「大人の社交場」の現状が撮影された写真集である。
「グランドガーデン 天守閣」「赤羽ハリウッド」「日本一桃太郎 博多」などのキャバレー10件、「東宝ダンスホール」などのダンスホール2件が紹介されている。
また、「ユニバース」「ナイトスポット&レストラン クリフサイド」など、イベント会場として再生されたキャバレーやダンスホールも掲載されている。
ソファや壁、照明、マッチの写真を集めたページもあり、華やかさが感じられる。
また、過去の電話帳からキャバレーの件数や分布の推移などをみる「電話帳で探る、キャバレーのこと」、「ハリウッド」グループのスタッフによる「キャバレーのたしなみ方」も興味深い。


キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜

キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜

  • 著者: 今井 晶子・奥川 純一・西村 依莉
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2018/03/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「本当に美味しいフライドポテトの教科書」丸山久美 [本]

「本当に美味しいフライドポテトの教科書」

著者:丸山久美
発行:KADOKAWA

丸山久美氏の作品
料理研究家、スペイン家庭料理研究家。
アメリカ留学を経てツアーコンダクターとして世界を回った後、14年間スペインに暮らす。
帰国後は料理雑誌の編集者を経て料理研究家としてテレビ、雑誌などで活躍。
スペイン暮らしで培った料理をベースに、体にも心にもやさしい料理を紹介している。
著者に『週末はパエリャ名人』(文化出版局)、『家庭で作れるスペイン料理』(河出書房新社)、『よくばりラテンサンド』(誠文堂新光社)、『10分で「本格タパス」手軽に作れるスペイン風おつまみ』(講談社)、『修道院のお菓子』(地球丸)など。
スペイン家庭料理教室『mi mesa』主宰。

本書によると、「じゃがいも」は世界の多くの国で主食として食べられているという。
ビタミン類やミネラル類、食物繊維などが含まれた栄養価の高い食材で、特にカリウムやビタミンC、B1などが豊富に含まれており、骨をつくる働きや、高血圧予防、抗がん作用、疲労回復、便秘改善など、健康や体調管理に必要な成分が多く含まれているようだ。

本書は、「フライドポテト」を使用したレシピ集である。
じゃがいもの選び方、切り方、調理道具、揚げ方などが写真やイラストなどを使い、初心者にも取り組み安いように簡潔に解説されている。
各国のフライドポテト、シーズニング、アレンジレシピの項目に分けられたフライドポテト料理は、親しみを感じるものから、意外な取り合わせの物まで58のレシピが紹介されている。
「鶏肉とフライドポテトのアヒージョ」、「あさりとフライドポテトの煮込み」、「チョコレートアンドフライドポテト」など、一度は試してみたくなるレシピや、「トリュフ&フライドポテト」、「発酵フライドポテト」などSNSで話題のポテトレシピも掲載されている。
コラム「池波正太郎が愛したビールとシャンパンの肴」、「森瑤子のイギリス風フライドポテトサンド」なども興味深い。


本当に美味しいフライドポテトの教科書

本当に美味しいフライドポテトの教科書

  • 作者: 丸山 久美
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: 単行本



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「人生ゲーム COMPLETE」タカラトミー [本]

「人生ゲーム COMPLETE」

監修:タカラトミー
発行:主婦の友インフォス
発売:主婦の友社

本書によると、株式会社タカラ(現タカラトミー)の創業者である佐藤安太氏は、1960年に発売した『ダッコちゃん』の成功と失敗を元に、1967年に『リカちゃん』、翌年に初代『人生ゲーム』を発売したという。
『人生ゲーム』は、1860年、米国マサチューセッツ州で印刷業を営むミルトン・ブラッドレー氏が考案したボードゲーム『THE GAME OF LIFE』が直訳され、「タカラのアメリカンゲーム」の第一弾として発売されたが、当初はさっぱり売れず、日本人に理解しやすいようにマスの内容を変更して売れるようになったそうだ。
『リカちゃん』もそれまでの業界の常識を打ち破る商品であったが、『人生ゲーム』も「盤ゲームは売れない」という常識に挑戦した商品であったという。
佐藤氏は、アメリカの子供たちが小さな頃から親の手伝いでお金を稼ぐことでお金の価値を学び、投資に回して増やす子供もいたことから、「子供の自立」に対し異なる考え方を持つアメリカ人の人生を描いたゲームを日本で発売したら、単純に面白そうだし、子供の教育にもつながるかもしれない、と考えたそうである。

本書は、1860年から2017年までの『人生ゲーム』の歴史を紐解き、初代から60作目の『人生ゲームMOVE!』までの製品版や非売品、ポケット版・カード版を紹介する書き物である。
各ゲームの特徴やルール解説、職業や給料、面白マスの紹介、KEYWORDなどが写真と共に掲載されている。
TVゲーム版人生ゲーム、販促グッズやTVCMの紹介、海外版『THE GAME OF LIFE』についても解説されており、充実した内容となっているかと思う。


人生ゲーム COMPLETE

人生ゲーム COMPLETE

  • 監修: タカラトミー
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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「イラストでまるわかり!日本の神様ご利益事典」平藤 喜久子 [本]

「イラストでまるわかり!日本の神様ご利益事典」

監修:平藤 喜久子
発行:神宮館

平藤 喜久子氏
1972年山形県生まれ。
國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所教授。
博士(日本語日本文学)。
専門は神話学。日本と世界の神話を比較する研究、古今東西の神の描かれ方についての研究を行っている。
主な著書に『日本の神様と楽しく生きる』(東邦出版)、『神社ってどんなところ?』(筑摩書房)、『神のかたち図鑑』(白水社・共編著)、『日本の神様 解剖図鑑』(エクスナレッジ)などがある。

本書によると、日本の神社に祀られている神様は、神話に登場する神や、弁財天・福禄寿のようなヒンドゥー教・道教由来の神、聖徳太子・安倍清明・武田信玄・上杉謙信・西郷隆盛・吉田松陰・大石内蔵助などの歴史上の人物、高い山・古木・巨石といった自然物などがあり、神社によって様々であるようだ。
また、地域の守り神である氏神や、「門口の神」(玄関の神)「三宝荒神(さんぽうこうじん)」(かまどの神)といった家の中の神、道祖神・庚申などの街中で見かける神など、神様は身近な存在であると言えるようである。

本書は『古事記』『日本書紀』に記されている日本神話の神々をはじめ、日本人に知られている神様が紹介された書き物である。
神様は、信じられているご利益ごとに「恋愛・縁結びの神様」、「商売繁盛・財福の神様」、「学問・スポーツ・芸能の神様」、「暮らしに根付いた神様」、「健康・美容・安産の神様」に分類され、その特徴や由来、家族、祀られている神社などがイラストとともに掲載されている。
「神様TOPICS」と題されたコラム『あなたの一族の「氏神様」を探る』『日本各地に残る伝統的な神事』なども興味深い。


イラストでまるわかり! 日本の神様ご利益事典

イラストでまるわかり! 日本の神様ご利益事典

  • 監修: 平藤 喜久子
  • 出版社/メーカー: 神宮館
  • 発売日: 2018/03/10
  • メディア: 単行本



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「ふくろうの本 図説 ビール」キリンビール株式会社 [本]

「ふくろうの本 図説 ビール」

著者:キリンビール株式会社
発行:河出書房新社

キリンビール株式会社の作品
「キリン一番搾り生ビール」をはじめ「キリンラガービール」、「キリン氷結[レジスタードトレードマーク]」などの酒類を製造・販売。
2017年に創立110年を迎えた。
全国9か所の工場では工場見学やセミナーを展開し、ビールについて知るだけでなく体験できる場を提供している。

本書によると、森鴎外の『独逸日記』の記述に「麦酒を喫す」と何回も現れるという。
研究のためドイツへ渡った森鴎外がまず驚いたのは、ドイツ人の飲むビールの量であったようだ。
ビールに関心を示す鴎外は留学中に「ビールの利尿作用について」というドイツ語の論文を書いたようである。

本書は、ビアスタイル、「ビール」に関する工程、歴史、日本人との関わり、文化を写真やイラスト、グラフなどを使用して解説された書き物である。
ビールの作られる工程である「製麦」「仕込」「発酵」「貯蔵(熟成)」「ろ過」「パッケージング」の各過程の解説は、イラストなどを使い簡潔に書かれており、丁寧に作られる過程を楽しむことができる。
ラベルコレクション、広告ポスター、栓抜き、グラスといったノベルティコレクションなど、当時の広告の美しさや息吹が感じられる。
西周、大久保利通、正岡子規などビールを愛した近代日本人の紹介や、キリンの工場見学、ビール史略年表、おいしいビールの注ぎ方など興味深い。


俳句を置かせて頂く。

ビヤガーデン最も暗き席を占む 山口誓子



図説 ビール (ふくろうの本)

図説 ビール (ふくろうの本)

  • 作者: キリンビール
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/11/27
  • メディア: 単行本



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「神さまの声をきく おみくじのヒミツ」平野多恵 [本]

「神さまの声をきく おみくじのヒミツ」

著者:平野多恵
発行:河出書房新社

平野多恵氏の作品。
1973年富山県生まれ。
お茶の水大学文教育学部卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。
十文字学園女子大学短期大学部准教授を経て、成蹊大学文学部教授。
日本中世文学、おみくじや和歌占いの文化史、アクティブラーニングによる古典教育の実践を中心に研究。
著書『明恵 和歌と仏教の相克』(笠間書院、2011)で日本古典文学学術賞。
著書に『歌占カード 猫づくし』(夜間飛行、2016)、共著書に『大学生のための文学レッスン 古典編』(三省堂、2009)、『明恵上人夢記訳注』(勉誠出版、2015)など。

神社や寺に参拝して引く「おみくじ」は神仏のお告げであり、漢詩でお告げを示すもの、和歌でお告げを示すものなどがあるという。
漢詩でお告げを示すおみくじには「元三大師御籤(観音籤)(がんざんだいしみくじ(かんのんせん))」「法華経御鬮霊感籤(ほけきょうみくじれいかんせん)」などがあり、江戸時代までは寺や神社で広く用いられ、明治時代以降は寺を中心に用いられているそうだ。
和歌でお告げを示すおみくじには「神大正語籤」「神籤五十占」などがあり、主に神社で用いられているという。
おみくじに書かれている和歌は、その神社に関わりのある和歌や勅撰和歌集などに載っている古く有名な歌、おみくじ専用に作られた和歌だそうである。

本書は、日本のおみくじについて、その引き方や読み方、神仏のお告げの読み解き方などがわかりやすく解説された書き物である。
実際のおみくじの写真や、おみくじに書かれた和歌が多数掲載されており、おみくじの和歌を自分の人生に活用できるようにするために著者が考案した解釈方法が説明されている。
コラム「あたらしい和歌みくじをつくる―「天祖神社歌占」」、「生きているおみくじ」も楽しく読める内容となっているかと思う。


神さまの声をきく おみくじのヒミツ

神さまの声をきく おみくじのヒミツ

  • 作者: 平野多恵
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 単行本



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「森永ミルクキャラメルレシピ100」森永製菓株式会社 [本]

「森永ミルクキャラメルレシピ100」

著者:森永製菓株式会社
発行:徳間書店


本書によると、日本で初めてキャラメルを生み出したのは、森永製菓の創始者、森永太一郎氏という。
1899(明治32)年に製造販売を初め、当初は、横浜居留外国人や海外渡航経験者の注文に応じて作られていたようだ。
その後、品質保証や、携帯性など改良を重ね、国民的菓子として世間に認められる商品となったようだ。

本書は、「森永ミルクキャラメル」を使用したレシピ集である。
ドリンクやデザートをはじめ、洋食・和食・アジアン料理など様々なレシピが紹介されている。
キャラメルの味を強く表現する料理や、隠し味としてひと働きしてもらう料理など、シンプルなレシピの中に思いがけない工夫が隠されているようだ。
「かぼちゃのキャラメルミルクサラダ」、「アボカドとえびのクリーミーグラタン」、「ハンガリー風シチュー」、「キャベツとツナの味噌バターパスタ」、「鶏味噌そぼろ丼」、「キャラメル棒々鶏」、「ベトナム風豚の角煮」、「塩キャラメル焼きそば」、「アーモンドのキャラメリゼ」、「焼きりんご」、「おやつ春巻き」など、取り合わせ豊かな100のレシピが紹介されている。

コラム「森永ミルクキャラメルができるまで」「年表で見る森永ミルクキャラメルの歩み」なども興味深い。


森永ミルクキャラメルレシピ100

森永ミルクキャラメルレシピ100

  • 作者: 森永製菓株式会社
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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